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カメラ歴60年〜私にとって最初のカメラ体験は「Start-35」

2016年4月7日

私が子供心にもカメラというものを意識したのは自宅にあった "Start 35" というオモチャ同然のカメラだった。あらためて調べたら発売は1950年だという…。その「を我々は「スタートカメラ」と呼んでいたが、私が小学校を卒業する頃まで我が家で唯一のカメラだったはずだ。

 

 

というより当時の生活は写真を撮ってどうのこうの...という余裕はまったくなかったと思われるから、時々父が思い出したように使った程度だった。

とにかくこの「スタートカメラ」はいま思えば最低限の機能・スペックしか持っていなかったがたまたま回りの人たちが撮った写真をいただいたものを別にすればこの「スタートカメラ」があったればこそ1950年代のいくつかのシーンが残っているわけだ。それらをあらためて見るとなかなか良く撮れている…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在当研究所にある"Start 35" は当時のものではないが、キャップや革ケースまで揃っている逸品だ。ただし分かる範囲で正確にいえば、ファインダに金属が使われていること、レンズ回りのデザイン、絞りが3段になっていることなどから1950年に発売された最初期型ではないようだ。しかしフィルム装填を裏蓋ではなく上部を外して行う形式であることなどから、1956年製造の “Start 35K” 以前、すなわち最初期生産に続いた1950年前半のモデル…“Start 35 II” の一種と思われる。なおメーカーは一光社といわれているが、幾多の派生製品も製造されたようで詳細は不明だ。なおスペックは1群1枚のガラスレンズで f8/42㎜ということらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スタートカメラ」は確かに我が家にあったが、私自身シャッターを切った例は少なかった。それは自分の持ち物ではなかったからに違いない。しかしいま思えばトイカメラ同然の製品だったが、その "Start 35" がカメラという魅力的なアイテムを強く印象づけるきっかけとなったことは間違いない。したがって"Start 35" を「カメラ歴」のスタートだとするならすでに60年ほどになる…。

まあ、長く使っているだけ…という典型的なユーザーではあるが、現在も「写真を撮る」ことに関しては大いなる興味と情熱を持ってあたっているつもりなのだが...。

 

その後もカメラどころではない生活が続いたが、再びカメラ熱が復活するきっかけは小学校5年の時の校外学習だった。

どのような経緯があったのか、私は一学期にクラスの学級委員に選任された。といって特に何をやったという記憶もないが、相棒である学級委員の女の子がとても印象深い女の子だった。それは子供心に常に明るい笑顔を絶やすことのない存在で眩しかった。そしていつしか耳に入ってきた噂では彼女の家は大層な金持ちであり、彼女はお嬢様なのだという話しだった。

 

そうした噂を証明するようなことが校外学習のときに気がついたのである。いまでもその時の集合写真が残っているから確認出来るが、彼女は60名ほどのクラスでただひとり、首からカメラをぶら下げていたのだった…。1959年頃のことであり、遠足とはいえ子供がカメラを持参するといった例はほとんどなかった時代であったから羨ましいという気持ちも含めて強い印象として記憶に残っている。

 

カメラ熱が復活したとはいえ、家には自由に使わせてもらえない “Start 35” しかなかったが、どう願ったところで自分専用のカメラを手にすることなどあり得ないことは明白だった。したがって諦めるしか術はなかった。そして念願が叶い本当の意味で自分用のカメラを手にしたのはその3年後だった…。

 

 

当研究所所有のStart 35カメラ

Start 35による撮影例。詳しいデータは不明ながらなかなか良く写っている

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