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古き時代に誘うフリーフォント「ORADANO明朝フォント」の魅力

2016年4月22日

ウェブデザインにしろ印刷物にしてもその目的とするイメージを伝えるために重要なことのひとつがフォントの選択だ。いうまでもなくフォントの違いで印象はがらりと変わる。それだけ効果的と思われるフォントは手元に置いておきたいものだが、先般「ORADANO明朝フォント」というものを知った...。

 

「ORADANO明朝フォント」を見た時に理屈抜きで「いいなあ」と思った。明治時代の香りが漂うようで上手に使えば他に類を見ない効果的なデザインもできると考えた。

それもそのはず、「ORADANO明朝フォント」が実装している仮名および仮名に準ずる記号は、東京築地活版製造所が明治30年〜31年に販売しあるいは印刷していた五号活字(“築地体前期五号仮名”の最終型)というものに基づき、内田明氏がアウトライン化したもので、それ以外の非漢字は、内田氏自身が新規にデザインしたものだという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嬉しいことにこの貴重なフォントは印刷・表示、電子文書への埋め込み等の目的で、誰もが自由に無償で用いることができることだ。さらにフォントの配布・再配布も自由に無償で行うことが可能だという。

それらの詳細や免責事項は下記「Oradano Mincho フォントについて」、あるいはダウンロードデータに含まれる "README" に詳しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早速ダウンロードおよびインストールすると同時に東京築地活版製造所をウェブでググってみた。

千代田区立図書館サイトに同社の社史が紹介されていたが、それによると同社は近代日本における活版印刷業の確立に重要な役割を果たした活字製造業者。そして旧幕時代長崎オランダ通詞で、製鉄や洋式航海術にも携わった本木昌造(1824年-1875年)や、その門人平野富二(1846年-1892年:のち石川島造船所を創立) らが、明治初年に長崎に興した活版伝習所・製造所に淵源するという。なお1871(明治4)年に東京に進出、神田をへて築地に本社を構え、以後「築地活版製造所」「東京築地活版製造所」と称しし、明朝体の標準化やポイント活字の導入などで日本の活字界を牽引する存在だったものの、関東大震災で新本社工場が罹災後、徐々に社勢が衰え1938(昭和13)年解散するにいたったという。

 

現在ではさまざまな優れたフォントが開発されているが、明朝体でこれだけ味わい深いフォントはなかなかなかったし、ましてやフリーで使えるとなれば是非是非活用してみたいと思う方々は多いに違いない。

私も早速制作者に感謝をしつつ古い文書をこの「ORADANO明朝フォント」で入力してみたが、実に素敵な雰囲気を醸し出してくれる...。

ぜひお試しあれ。

 

Oradano Mincho フォントについて

 

 

ORADANO明朝フォントによる作例

例として入力した文章は市立米沢図書館発行「前田慶次道中日記」より抜粋したもの。「前田慶次道中日記」は彼が慶長六年(1601年)盟友直江兼続を追い京都伏見を出発して米沢に着くまでの二十六日間の道程を書いた直筆といわれる日記

 

市立米沢図書館発行「前田慶次道中日記」

前記、市立米沢図書館発行「前田慶次道中日記」

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