External links

VRグラス ヘッドマウント「VR SHINECON」使用記

2016年7月13日

VR (バーチャルリアリティ) が人気なんだとか...。特に安価なVRヘッドマウントセットとスマホの組合せでVRを楽しんでいる方が多いと聞いたが、珍し物好きなはずの私は一向に興味を持てないでいた。そんなとき先日「VR SHINECON」というVRグラス ヘッドマウント製品をいただいた...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで二次元の写真に飽き足らず、現実の世界を観るがごとく立体視を実現する装置の発明は意外と古い。C.W. ツェーラム著「映画の考古学」(フィルムアート社)によれば1838年、イギリスの物理学者チャールズ・ホイートストン卿が発明したというが、1848年にはディウィッド・ブルースター卿が立体写真を撮影するための二眼カメラを発明している。さらに不完全ではあったが、1852年には帯状の立体写真をドラムに装着し、レンズの付いた立体視鏡を通して覗く立体動画鑑賞装置が発明されている。

 

最近売れているというVRグラス ヘッドマウント類は価格が安価なこと、そしてスマートフォンの普及およびYouTubeなどにそれらのVRグラスで立体視ができる「YT3D」や「360°」といった3D動画のコンテンツが大量に配信されているという事情が関係するものと思われる。

 

今回とある所からいただいた「VR SHINECON」だが、昔から立体視そのものには興味があり「FinePix REAL 3D W1」といった3Dカメラもいち早く手に入れたもののこの種のヘッドマウントに手を出すつもりはなかった...。

その漠然とした理由だが、この程度のものでは満足できるはずもないと考えていたし、大きなヘッドマウントを使わなくてはならないことにも違和感があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな良くも悪くも先入観を持って今般「VR SHINECON」という製品を手にしたが、同梱されている説明書が英語というのはともかく実に扱いづらいというのが第一印象だ(笑)。

最初に意欲が減退したのは「VR SHINECON」本体の臭いだ。樹脂特有の臭いが強く、これを眼前と頭に被る気が失せてしまう笑)。ただし一日放置しておいたところ、まあまあ許容レベルに落ちたので使ってみることにした…。

なお製品の特長はといえば次のようなことになる。

 

・長時間の鑑賞も疲れにくい

・どんな体勢でも鑑賞しやすいヘッドマウント搭載

・メガネをしたまま装着可能

・あらゆる機種に対応

・スマホの対応サイズは3.5〜5.5 インチまで

・ヘッドホン、イヤフォンがあれば音源も楽しみながら映像を楽しめる

 

商品サイズ:約18×12.5×10cmで重さは約330gだというが、まず私の場合はiPhone 6s Plusを「VR SHINECON」前面カバーを開けて装着するもののiPhoneのサイズが大きいこともあって上下にスプリングで広がるストッパー内にiPhoneをはめ込むこと自体がやりにくい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次にやることは装着したiPhoneで3Dコンテンツを用意することだ。これは取り急ぎYouTubeに多くの対応するコンテンツがあるというので "YT3D" で検索してみた。誰でもが最初に体験しようとする類のコンテンツだろうがジェットコースターの動画があったのでそれを選択して再生の準備をする。

 

無論こうした一連のオペレーションはヘッドマウントのカバーを開け、iPhoneをセットしたままで行うことになる。そして映像の準備ができたらそれを再生してからカバーを閉じてヘッドマウントを頭に装着し急いで文字通り眼鏡をかけるように準備する。

 

なお映像をきちんと見るためにヘッドマウント上部にあるダイヤルを左右に回して、自分の左右の目の位置に合うよう2つのレンズ位置を調節することとヘッドマウント左右にあるピント合わせのダイアルを調節することが必要だ。

しかしこうした簡易システムでは贅沢は言えないが、iPhoneのコンテンツをカバーを開けず、頭に装着してから再生や停止を行うすべがないことだ。別途iPhoneをBluetoothなどでコントロールするリモコンといったものもあるようだが、そうした工夫をしないかぎりスマートに楽しむのは難しい...。なおサウンドは一般的にはイヤフォンをiPhoneのジャックに差し込んで使うが、コードを容易に引き出せるスリットがある。

 

さてこのヘッドマウント「VR SHINECON」で再生できるコンテンツとしては大別して「サイドバイサイド3D」と「リアルビューアー」にわけられる。サイドバイサイドは視差の違う映像を左右に配した映像で、文字通りコンテンツの出来がよくヘッドマウントの調整が良ければ文字通りの立体動画が楽しめる。

また「リアルビューアー」はいわゆる360°の臨場感を得ることが出来、例えばふり向いた方向に映像が動くのであたかも自分自身がそこにいるかのような錯覚を味わうことが出来る。

 

まだまだ十分に堪能したとはいえないものの数十のコンテンツを観た範囲では、正直「なるほどこれは3D映像で観る価値あり」と納得したものは極僅かだった。結局この安価なヘッドマウントを生かすか殺すかは当然とは言え画質の良し悪しも含めコンテンツ次第だということに尽きる。

 

そうなれば、究極の楽しみはお仕着せのコンテンツではなく自分でサイドバイサイド3Dの動画を作ることに違いない。子供が生まれたとき、入学や運動会、旅の思い出はもとより結婚式の映像がリアルに立体視できるなら無骨なヘッドマウントもかぶってみようという気になるかも...。

そこで調べた結果、iOSやOS X用のサイドバイサイド3D動画変換ソフトというのが存在するのでこれは速攻で試してみた。

 

例えばOS X用の"3D Converter" というアプリは 2Dから3Dへ、3Dから3Dへ、3Dから2Dへと3つの変換モードを備えている。肝心の2Dから3DだがMP4,WMV,AVI,MOV,HD VOB,FLVなどという一般的な動画フォーマットのデータをサイドバイサイドのハーフ幅あるいはフルデータとして変換する機能を持っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変換にはいくつかの設定が必要だが難しいことはないし不明な部分は設定やパラメータを順に変えて自身がウェアブルカメラやデジタルカメラで撮影した2D動画データをサイドバイサイドの3D動画に変換し、それをAirDropを使ってiPhoneに転送し「VR SHINECON」で視聴することを多々やってみた。

さらにiOS用では "VRPlayer" というアプリでiPhone内のライブラリー内にあった動画のいくつかをサイドバイサイド3Dに変換してみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果だが、ソースにもよるもののYouTubeで配信されている最初から3D動画として制作されているものと比較するまでもなく立体感はあまり感じられなかった。

確かに「VR SHINECON」はスマートフォンユーザーが安価に3Dを体験、楽しむことが出来るデバイスという点においては存在価値があると思うし、ゲームや様々なエンターテインメントに活用されていくのかも知れない。しかしここでもコンテンツそのものが「3Dである意味」が問われてくると思う。



VR GLASSES 「VR SHINECON」パッケージ

「VR SHINECON」

フロントカバーを開けてiPhoneをセット

OS X用サイドバイサイド3D動画を形成できる「3D Converter」

iOS用のアプリケーション「VRPlayer」も手軽にサイドバイサイド3D動画に変換できる

・記載の製品名、企業名などはそれぞれ各社の登録商標または商標です。
・記載する情報の正確さならびに安全性について、当サイトは保証いたしません。
・特に明記のない場合の転載はご自由ですが、出所出典および当サイトのURLを明記してください。

© 2003 - 2017 Macテクノロジー研究所