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オクラホマミキサー

物心ついてから身内以外で同年配の女性に触れた最初の記憶はたぶんフォークダンスだったのではないか。

奥手だった僕は中学はもとより高校一年くらいまでクラスの女の子だとしても一対一で話した事はないし無論手を握ったこともなかった。

 

勿論、女の子と付き合って...などということは不良のやることだと思っていた。

たまたま前後の同級生の女子から「松田君、消しゴム貸して」

などといわれて渡すとき、指先がほんの少しでも触れたりすればそれだけでドキドキものだった。

 

だから運動会や催事でフォークダンスがあると口には出さなかったもののこれまた鼓動が早くなった。

なにしろ公に女の子の手を握れるのだから。

曲は決まってオクラホマミキサーだったが、音楽や振り付けなどはどうでも良かった。

 

問題は女の子とペアになるとき、手はどのくらい握ればよいのか、友人たちと激論を交わした。

先生は「手を握り合え」といった。

「手を触れろ」とはいっていなかった。

だから女子が差し出した指先をきちんと握っても怒られることではないというのがA君の持論だった。

 

とはいえ好きな女子の番になるとドキドキは当然だが、握りすぎても嫌われるのではないかと及び腰になる。

最大の問題は僕たちの年代はひとクラスの人数が多かったことだ。

したがって目的の女の子とペアになる寸前で曲が終わってしまう事もままあった。

そんなときには心から落ち込んだ。

オクラホマミキサーは僕らにとっていくつになっても甘酸っぱい遠い記憶の曲なのだ。

 

 

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