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ついに第1回Macworld Expo/Tokyo開催!

自社ブースエリアに到着してみると、なるほど2小間の壁面一面は白く紙貼りがなされているものの、あちらこちらに大きな皺も目立つしブースを支えているいわゆる大黒柱も3cm角程度の大変細い木材で支えられており、我々が予想していたような造りではなかった。来場者の肩でも触れたら全体が倒れ込むような感じがするほどそのブースの造作は頼りなかった。

 

驚いたのはその数分後にスタッフが戻ってきて「これで完成だというんですが...」という一言を聞いたときだった(笑)。

仕方なく、まるでバラックのようなそのブース壁面に持参した会社のロゴマークやら製品ポスターなどを並べて粗を隠し、それらしく見えるように努力をしてみたが、我ながら苦笑せざるを得ない陳腐なブースで 2月13日、日本で最初のMacWorld Expo/Tokyo出展を経験することになった。

 

さて、当時のアップルジャパンの社長は武内重親氏だったが、日本で初めてのExpoということで米国Appleから当時のCEO、ジョン・スカリー会長が来日して初日オープニングのテープカットを行い基調講演を行った。しかし残念なことに我々は自社ブースの運営でてんてこ舞いしており私自身もブースを離れることはできず、スカリーの講演には参加できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし基調講演後ジョン・スカリーは数人のアップルジャパン社員と共に足早に会場内中央通路を通過しただけで姿を消した。あれでは会場の様子やデベロッパーのあれこれなどは分からないだろうといぶかしく思ったものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時は大した数の出展数ではなかったのだから、挨拶を含めて各ブースを回っても罰はあたらないだろうと私は正直思ったものだ。何しろ申し上げるまでもなくこの展示会はMacintoshの...Appleのお祭りなのだから...。そして出展している我々は間違いなく日本でMac市場を盛り上げ拡大したいと願う人たちばかりだったのであり、真偽の程は分からなかったものの、彼が向かった先が早々ゴルフ場だと聞き、私は「スカリーはやる気がないな...ダメだな」とつぶやいた。

 

しかし、会場は大変な人出だった。我々の小さなブースにも次から次へと来場者が訪れ、その度に細い大黒柱が折れるのではないかと思うほどブース内は混み合った(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我々はこの日のためにExpo用グッズとしてオリジナルTシャツを作ったり、受付にキャンディやささやかな花束を置いたが、そうした配慮を多くのお客様は「洒落てるね」と誉めてくださった。しかしネタを明かせばこうしたことはすべて米国本場のExpoで得たノウハウであったがまだ日本の展示会ではそうしたやり方は浸透していなかったのか、新鮮に映ったらしい。後年のExpo/Tokyoでは皆さんが疲れた頃にブースでワインを振る舞ってこれまた好評を博したがこれも向こうのコピーだった(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからExpoらしさのひとつに、会場で製品を直接購入できることがあげられる。事実私共のブースでもTシャツなどのグッズだけでなく、ソフトウェアパッケージを販売していた。しかし残念なのは販売店各社に対する了解が得られなかったとかでMacintosh本体の販売ができないことだった。ただ、おかしなことに「予約」ということならOKだった(笑)。

 

とあるショップでは予約券を渡し、そのまま会場に隣接の自社ショップに出向けば製品を渡してくれたという。なんだかパチンコの出玉を現金交換しにいくことを連想し苦笑したものだ。

こうしたばかばかしい矛盾も目立ったが、第一回目のMacworld Expo/Tokyoは大成功のうちに終わり、即来年の開催がアナウンスされたのだった。

 

余談だが会場の幕張は近くはないものの、東京およびその近郊に住んでいる者にとっては通勤できない距離ではない。しかし私達スタッフの一部は札幌支店からわざわざ出張していた関係もあってスタッフ全員が付近のホテルに宿泊することにした。

よくも悪くもこの第一回からコーシングラフィックシステムズの全スタッフは搬入日からホテルに宿泊し、体力勝負のExpoに向けて美味いものでも食べて鋭気を養うという習慣となったのである。

 

 

テープカットの準備が始まった。テープを指さしているのがジョン・スカリーCEO、その右がアップルジャパンの武内重親社長

第1回Macworld Expo/Tokyoで基調演説を行うジョン・スカリー

2小間のパッケージブースは大変な人手となり、いつ造作が壊れるかが心配だった

第1回のExpo/Tokyoのためにブースで販売したオリジナルTシャツ

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