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札幌支店主催、第1回「 Macintoshの匠たち=プログラマ三人展」開催

1991年は催事の目白押しが続いた。なにしろ時代の後ろ盾を得た我々は個人ではできなかったことを次々と実現していった。当時我々の頭の中にあった最重要課題は我々の存在アピールだった。企業運営は大企業相手の特注ソフトウェア開発と独自のパッケージソフトの開発と販売の二本立てだったが、どちらにしてもより安定と成功を目指すためには会社の存在を市場に知らしめる必要があった。

 

実際に1990年から1991にかけてマンパワーのない我々としては様々な催事をこなしていった。MacWorld Expo/Tokyoは勿論、製品の発表会という形でプライベートショーも開催したしアップルジャパンの依頼でいくつかのイベント展示もこなしていた。ただしひとつしっくりしない点があった。それは1990年の秋に開業した札幌支店の存在である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはりというか、ビジネスは本社がある東京主導の展開となることは当然だと考えているものの、その動向が目立てば目立つほど札幌支店の存在が隠れてしまう傾向にある。東京本社と札幌支店を合わせてコーシングラフィックシステムズなのだという意識は本社側の我々にはあっても遠く離れている札幌にいる3人はその絆があまり感じられず、よく言えば社長の目が届かないという自由さを満喫しつつ、本社の動向だけがメディアに取り上げられる現実に一抹の不安があったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なにしろ当時の東京札幌間は遠かった。電話連絡も固定電話を使うしかすべはなかったからつなぎっぱなしは出来ないしテレビ電話的なことも多々試したが大規模のものはともかく現実的でなかった。したがってせいぜい一日数回の電話による会話と月に1度、社長たる私が開発の進捗状況を把握しプログラマーたちの尻を叩くために出張するといったことしか繋がっているという実感はなかったのかも知れない。

 

なんらかの手を打たないと札幌支店の志気にかかわると危機感を持ったが、幸いなことに景気が良かったことを背景に札幌支店主導によるプライベートイベントをやってみようということになった。とはいえ札幌支店のスタッフたちには言いたくなかったがこれは採算を度外視したお祭りであり、例え2日間のイベントで数百人のお客様が立ち寄ってくれたとしてもそれで売上げが伸びて利益に貢献できるとは思えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だとすればいたずらに「製品アピール」をするより、我々の会社は良い意味でちょっと変わった会社だというイメージ戦略に役立てようという考えが膨らんできた。そして予算や基本的なコンセプトは私を中心に本社側で立案するものの、会場の選択は勿論、地元市場やユーザーへの告知、そしてなによりも準備と運営を札幌支店で行うよう取り決め指示を出した。

 

ただしよくある自社製品アピールでは主催者側の我々も少しも面白くない…。そこでいろいろ考えたあげく自社3人のプログラマを “匠” と捉えて製品アピールと共にそれらを生み出した開発者をも前面にアピールしようと「Macintoshの匠たち ~ プログラマ3人展」というタイトルにすることに…。

ということで1991年11月21日と22日の両日、札幌市中央区大通西13にある札幌資料館近くにある狭いながらもお洒落なスペースを借りて催事が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くどいようだが、これは私たちの会社および製品をアピールするミッションを持った催事だった。と共に札幌支店の知名度をあげ、スタッフらの意欲向上に貢献できればと考えたイベントだったから私はそれなりに予算をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予算といっても会場内を豪華に飾る…といったことではなく、東京からアップルジャパン、MACLIFE誌の編集長、デザイナー、お手伝いいただく方々をはじめ会計事務所の先生までお連れすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜなら我々の仕事、何を目指しどんなことを大切にしているのかといったあれこれは日々の言動だけで知ってもらうことは難しい時代だったからだ。特にMacintosh専門のソフトハウスといっても他に類がなかったから行動で示すしかなかったのである。

ということで我々はこうした機会がある毎に企業活動を関係者に知ってもらいたいと後には顧問弁護士や流通会社の担当者までをも招待してコーシングラフィックシステムズという超マイクロ企業がなにを目指しているのかをアピールし続けることになる。

 

この「Macintoshの匠たち」は1997年まで毎年秋に開催され続けた。多くの楽しい…そして貴重な出会いを生んだし北海道新聞に掲載されたりもしたが、企業としてのミッションを達成することは回を重ねる毎に難しくなっていく…。

 

 

第1回「Macintoshの匠たち」は札幌資料館近くの会場で開催した

イベント会場受付の様子

アップルジャパンからデベロッパーリレーションズ担当者も参加しセミナーをやっていだいた

セミナーコーナー反対側は商談やデモができるスペースを用意した

スワイヤトランスティク社の長谷川さんによるセミナー風景

一日が終わりホテルへ引き上げる関係者。左手前にはMACLIFE誌編集長の高木利弘さんの姿も

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