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マウスの使い方がわからない!マウスってなに?

Macintoshの特徴はといえば、GUI (グラフィカル・ユーザー・インターフェース)とワンボタン・マウスの存在だろう。このマウスという代物はパソコン利用を格段と簡単にそして直感的にした。しかし世の中には我々のように好きでパソコンを使う人たちばかりではなかったし、黎明期には今では信じられないことも日常起こり得た…。

 

有名なシーンだから多くの人の記憶にあると思うが、スタートレックで印象的なシーンのひとつが1986年の地球にワープしたクルーがコンピュータを使おうとするときの話しだ。しかしそこにあったのはMacintosh Plusだったが、コンピュータは音声認識で操作するのが当然と思っているクルーたちはMacintosh Plusのマウスをマイクロフォンだと思って「Hello Computer」と呼びかける…という話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともかくマウスはパソコンのオペレーションを容易にするためのポインティング・デバイスだったが、逆にこれの使い方が分からず四苦八苦した人たちもかなり存在したのも事実だった…。

そうしたユーザーたちの多くはいわゆるハードとソフトの役割分担というか、パソコンにインストールされているアプリケーションの存在など知ろうともしなかったから、我々のアプリを使うためのマウスが分からないとなればアプリを提供した会社…すなわち我々のところに電話をしてくるというありさまだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マウスの使い方はアップルジャパンにお問い合わせください」というのが正論なんだが、相手はまったくパソコンの経験がないユーザーであり、例えバンドルであっても我々の製品を使おうとしているのだから邪慳にはできない。結局私らはマウスとは何ぞやという説明からマウスの使い方のサポートまでをすることになる…。

 

さすがに「マウスに喋っても反応がない」という問い合わせはなかったが(笑)、マウスを動かしても画面の虫(カーソルのこと)が動かない…というので詳しく聞いてみるとマウスは空中を移動していた…手に持って空間を移動させていたという例もあった(笑)。さらに印象深い例としては、マウスはMacintoshのモニターに当てて動かす物だと思い込み顧慮していたユーザーもいらした。

 

というわけでまずは “マウス” という名前の道具を目の前に用意してもらうことから始めなければならなかった。それに机上やリビングのテーブルの上ならまだしもコタツの上で使っているというユーザーのサポートは難しかった。当時のマウスはボール式だったこともあり、適切な物の上でなければ使えず、当然コタツ布団の上ではスムーズに動かないものだということを納得してもらうのに時間がかかった。

 

マウス操作で一番難しいことは何だったのだろうか…。私が相談に乗った範囲では限られた机上面でマウスを移動させるとき、机の端になってもMacintoshの画面上のカーソルはなおも右に移動させたい。しかしマウスはこれ以上右に移動すれば落ちてしまうという問題だった(笑)。

マウスを持ち上げて適切な場所に置き換えて移動を続けるという分かっている人には至極当然なことでも何の予備知識もない人たちにとって決して易しい道具ではなかったのである。

 

こうしたことは非常識というより未体験ゾーンの話しなのだ。アップルのマニュアルにはマウスの使い方が丁寧に解説されている時代だったが、そもそもマニュアルを丹念に見る人などいなかったに違いない(笑)。したがって「なに、これ?」ということになるわけだ。

 

さらにボール式のマウスはゴミをマウス内に巻き込み、ボールの動きを伝えるローラーなどに付着することでトラッキングが正常に出来なくなるが、劣悪な環境でマウスを使う人ほど、そのようなことに頓着しないためにトラブルも多かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう!マウスやキーボードのトラブルで次に目立ったのはMacintosh本体に接続していなかったのが原因だったこと。これまた今では笑い話の部類だが「動かない」という相談の第一歩は電源コードとキーボードおよびマウスが正しく繋がっているかを電話口で確認する必要があったのだ。まあ、いまでもケーブルを接続し忘れ「ドキッ」とすることはままあることだから笑えない永遠の問題なのである。

 

 

最初期一体型マウス(左)とADBマウス/角型マウス(右)

ボール式マウスのボール周り内部を掃除するツールも存在した

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