External links

Macintoshの先進性を取材する記者やジャーナリストたちがMac未経験!

起業してから5年ほどはいまでは考えられないほど頻繁に取材を受けた。それらは書籍になったり雑誌の記事だったりが主だったものの新聞社や週刊誌といったところからの申し出もあった。広告宣伝に金をかけられる余裕もなかったし、その必要性も考えていなかったが記事になれば何らかの宣伝効果もあるだろうと期待して可能な限り取材を受けた…。

 

馴染みのMac雑誌はともかく一般的な出版社や新聞社といったところから取材にくる人はどこで我々の情報を得たのだろうか。現在のようにインターネットで広く情報を発信できる時代ではなかったし、我々の存在は私がシスオペを任されていたNIFTY-ServeのMACCGフォーラムか私自身がMACLIFE誌などに書いた記事、あるいは口コミ程度しか考えられなかった。しかし取材は途絶えることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取材の趣旨のほとんどはMacintoshによるグラフィックスの妙および我々が自社開発したユニークなアプリケーションについての取材がほとんどだった。

新製品の情報はMACLIFEとかMacJapanといったMac雑誌の編集部にプレスリリースを持ち込み、ニュース記事にしていただくようお願いもしていたからそれらを見た上でのコンタクトだったのかも知れない。

 

それらの取材に訪れた記者たちのほとんどはまず我々の規模が考えていた以上に小さいことに驚いていたようだ。我々は実体より組織や規模を大きく見せようと背伸びをしたことは1度もなかったし、むしろ超マイクロ企業だということを楽しんでいたから、記者たちが口には出さないまでも「たった3人の会社ですか…」といった表情を見せるのを面白がっていた(笑)。

 

最盛期になっても私の会社は私を含めて総勢8人でしかなかったが、一般的には少なくとも20人とか30人程度の従業員がいると思われていたようだ。

さてそうした思い込みや勘違いは一向に構わないが、取材に来られる記者やジャーナリストたちの多くはMacintoshユーザーでない事実には戸惑ってしまった。中にはMacはもとよりパソコンを公私ともに使った事が無いと豪語する人もいて話しが通じないこともあった。

 

こういうと不遜に思われるかも知れない…。しかし我々はどんな取材陣に対しても真摯に対応したつもりだ。とはいえ取材の趣旨は「Macintoshの先進性」だといいながら、まずMacintoshのことをまったく知らない。したがってユーザーでもない。勿論?取材対象のアプリケーションなど見た事もない…。そんな人になぜMacintoshが凄いのか、なぜMacintoshは他のパソコンより進んでいるのか、我々の開発したアプリケーションはそのMacintoshの能力と魅力を100%引き出し、ユーザーの創造性を刺激してコンテンツ制作を助ける…といったフルメニューをデモし説明しても…彼ら彼女にはその1割も理解は無理なのは明白だった(笑)。

 

まあ、取材の対象をすべて知っていなければならないというつもりはない。よく言われるように殺人を犯した役者でなければ殺人者の役ができないわけでもないし、人工知能研究の経験のない人はAIの取材をしてはならないはずもない。しかし正確でかつ要領を得た取材記事を書くにはにわか勉強でもよいから取材する相手やそのテーマについて調べてから来るのが基本だし取材先への礼儀でもある。それに、自分が理解できなければ読者に伝えようがないではないか…。

まったく予備知識も無く「Macintoshって初めて本物を見ました」といって憚らない人の取材は実に辛いものがあった…。

 

これが一般家電や車といったものなら、未発売の製品をはじめて眼前にしてもこれまでの経験則から想像がつくものだが、黎明期のパソコンはほとんどの人にとってそれまで体験したことのない異質な体験だったのだからそれこそ予備知識がない限り我々の説明自体が理解してもらえない羽目となる。

その上「素人に分かるように説明するのがアンタたちプロではないか」と逆ギレ同然の態度で取材に来る人もいた…。

 

問題は彼ら彼女らが理解できなかったことではない。1時間も、時に2時間も貴重な時間を割いて取材に応じたのにもかかわらず誤解というより見当違いで間違った記事を書かれることだった。いったい何の為の、誰のための取材なのか?

困ったことに、この種のことは今でも…あるんです(泣)。

 

 

手近にあった取材により生まれた書籍や新聞たち(一部)。こうして残しているものは私にとって大切な記録。どうしようもないものはすでに破棄している(笑)

・記載の製品名、企業名などはそれぞれ各社の登録商標または商標です。
・記載する情報の正確さならびに安全性について、当サイトは保証いたしません。
・特に明記のない場合の転載はご自由ですが、出所出典および当サイトのURLを明記してください。

© 2003 - 2017 Macテクノロジー研究所