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時代小説「首巻き春貞(八) 新風」公開

2018年3月22日

期間限定無料配布開始!
「首巻き春貞(一)小石川養生所始末」はこちら 「首巻き春貞(二)祝言」はこちら
「首巻き春貞(三)御金蔵破り」はこちら 「首巻き春貞(四)炎上」はこちら
「首巻き春貞(五)炎上」はこちら 「首巻き春貞(六)大飢饉」はこちら
「首巻き春貞(七)仇討」はこちら

 「首巻き春貞」八巻をお届けする。

この巻はこれまでとは違い、些か脱稿までに時間がかかった。

他に用事ができたという理由もあるが、人物群像が複雑になってきたこともありタイトルの「新風」に象徴されるような新しい方向性、展開をと考えたからだ。

 

 ひとつには小川笙船という実在の人物を春貞の屋敷に住まわせるだけでなく敷地の奥に診療所を作り、そこで地域の貧しい人たちへの医療活動を開始させることにした。

 その小川笙船という人物は史実の医師だが「首巻き春貞」では最重要のキャストでもある。

なにしろ小石川養生所の初代肝煎りだったが幕臣へと誘われたものの固辞し肝煎りを息子に譲り隠居した。しかしその後の足取りはよく分かっていないのだ。

 分かっていることは肝煎職を辞した後は武蔵国金沢瀬崎村(現在の横浜市金沢区)に居を構え三年ほど過ごした後に江戸に出て没したということくらいなのである。

 笙船が没したのは宝暦十年(一七六〇年)というから八十九歳という長寿を全うしたことになる。

 本編ではその笙船の余生は春貞らと共に向島で活躍させようとした。

 

 二つ目は笙船の助手として吉原から身請けされた留吉の妹およしを押し出すことにしたことだ。苦界といわれた吉原の中しか知らないおよしを笙船の右腕に育ててみたいと考えたからだ。

 そして三つ目は長崎で蘭学を学んだ外科医、井之上新界という若者を登場させた。

 井之上新界とおよしの二人が医療現場に加わったことで新しい展開が期待できるはずだと考えている。

 

 四つ目は春貞の乳母沙代が没し、その死に際の言葉から春貞を生んですぐ亡くなったと信じられていた実母が実は生きていたというストーリーを思いついた。

 しかし登場人物は作り出さねばならないが、一端設定すると一人歩きする感覚にとらわれることは多い。

 例えば、およしが吉原から身請けされたとき小川笙船の助手を務めさせようとは考えもしなかったし、春貞の実母が生きていたのでは…というような展開にしても考えもしなかった。

 

 皆ストーリーを進めていくうちに次々と思いつくという感じなのだ。

 小説とは言え、登場する人物達の人生を紡ぎ出していく面白さはやめられない。

 

                         2018年3月 多摩市自宅兼仕事場にて

                                     松田 純一

 

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